矯正治療
矯正は、歯並びをなおすだけと思っていませんか?
しっかり噛むことは、脳に好影響を与えることにつながります。
歯並びが悪いのは、見た目だけではなく、体全体の健康に大きく影響するものです。
ではここで、歯並びが悪いと生じる問題点を挙げてみましょう。
- 虫歯になりやすい
- 歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくく、むし歯や歯周炎になりやすくなります。
- 体調不良
- 食べ物が十分に噛めず、頭痛や肩こり・疲労など体調不良の原因になります。
- 発音障害が起こる
- 反対咬合(受け口)や、開口(上下の前歯が咬んでない)の場合、サ行やタ行の発音が不明瞭で聞き取りにくくなります。
- 顎関節症になりやすい
- 口を大きく開けた時、耳のそばで“カクカク”と音がしたり、口が大きく開けられない・口を開けた時に関節の周りが痛むなどの症状が出やすくなります。
- 精神面に影響
- 並びが悪いと、それがコンプレックスとなって、大きく口を開けて笑ったり、喋ったりするのに引け目を感じて、性格的に暗くなりがちです。
矯正を始める時期
上の前歯の永久歯が生えてくる頃が目安ですが、歯並びの状態によって変わりますので、一度、矯正の専門医に見てもらい、時期などの相談をされることをお勧めします。
症状による矯正の様子
歯間離開(しかんりかい)
歯と歯の間に隙間がある。



反対咬合(はんたいこうごう)
上の前歯より下の歯が出ている。



埋伏歯(まいふくし)
歯ぐきの中に歯が埋っています。


歯が横を向いています。



歯並びを矯正中
歯科矯正Q&A
- 大人も治療できるの?
- 「矯正は子供のうちしかできない」昔は、こんな風に思われていました。けれど今では何歳でも矯正治療ができます。
矯正治療をする場合、子供の場合には、骨格のアンバランス(上下の顎の大きさや位置の不調和)がある場合、骨の成長を促したり抑制したりして、これらを改善できる可能性があります。 - どのように治療するの?治療期間はどの位?
- ふつうはみなさん良くご存知の、歯に金具(ブラケット)をつけてワイヤーを通すものを使います。
大人の場合はほとんどこの装置が使われます。この場合、月1回または2回の通院でふつう2~3年かかります。
子供の場合は、骨格の成長をコントロールするために、早い段階から治療を開始することがあります。このときには取り外し式の装置を使うことが多いです。
このようにして、骨格のアンバランスを解消した後、大人と同じ矯正治療を行います。
また治療終了後、矯正した歯が元に戻ろうとするのを止めておく保定装置というものを1年ぐらい使用します。 - 治療費はどの位?
- 矯正治療は健康保険が適用されません。したがって自費診療となります。
治療費は症状によって多少の変動がありますが、大人の場合で約60~80万円ぐらいです。